コミュニケーションが現代のキーワードの一つであることは間違いありません。コミュニケーションが上手くできない、会話が上手く出来ない、異性とのコミュニケーションに悩むなどコミュニケーションに関する悩みは後を絶ちません。特にビジネスシーンにおけるコミュニケーションの重要性は日々増しており、手段が多様化しています。

こうしたコミュニケーションで注目されているテクニックに「傾聴(けいちょう)」があります。

傾聴は、心理カウンセリングなどで活用されているテクニックの一つで、人の悩みや苦しみを素直に引き出し、その原因をつきとめるためにとても有効なスキルだといわれています。

傾聴は心理カウンセリング以外にも、ビジネスでも有効といわれています。傾聴は、ビジネスにおいて、交渉相手がどんなことに興味があるのか、どんなニーズがあるのか、どうすれば動いてくれるのかを見つけ出すのに効果的です。ビジネスを有利に進めるためには、相手のニーズや心理を読むことがとても重要です。優秀なビジネスマンは聞き上手といわれますが、傾聴の本質がそこには見受けられると思います。

傾聴はさらに、家庭でのコミュニケーションや異性とのコミュニケーションなど、様々なシーンでのコミュニケーションにも活用出来るテクニックです。悩みを話すことはストレス発散になるだけでなく、熱心に聞いてくれる人に親しみ、好感を感じます。素直な感情表現をすることは自分で悩みの本質に迫り、問題解決へのきっかけを作ってくれます。

ビジネスでのコミュニケーション能力は、(1.)上手にコミュニケーションを行うための体系づけられた知識、技術、(2.)合意(コンセンサス)形成能力、(3.)論理的コミュニケーション能力(自己の考えを論理的に明確に、相手に表現する能力)、(4.)会話のキャッチボールを上手く行える能力が挙げられます。

こうした4つの能力を身につけるために、多くの企業では社員研修や管理職研修などが活発に行われています。こうしたビジネスにおけるコミュニケーション能力(スキル)は、先天的に身につけられるものではなく、基本的ないくつかの方法を学ぶことで、誰でも身につけることが出来ると考えられています。

具体的には、1対1の会話、1対多数のビジネスにおける会話等についてトレーニングし、会話の場面を収録し、その映像を参考に講師が講評するといった方法がよくとられています。

以下に研修方法の一例をご紹介します。

<質問する訓練>
ビジネスにおいては質問する方法にもいくつかあり、その技術を身につける

<反論せず、肯定で答える訓練>
ビジネスで、自分の意図と反することを相手が言ったときでもすぐに反論せず、「yes,but」で肯定してから反対意見を言う訓練

<何を言い出しても、肯定的に応答し会話を続ける訓練>
ビジネスで、自分が知らないことを言い出しても聞き流すのではなく質問するなどして、とにかく、持ち時間を会話でつなぐ訓練

<相手と適度な頻度でアイコンタクトする訓練>
アイコンタクトが全く無いと相手は不安になり、アイコンタクトしたままでは睨まれているように思うということを理解する

<うなづいてメモを取るなどのボデーランゲージの訓練>
口頭で「分かった」と言うだけでなく、うなづいてメモを取ると相手は安心するということを理解する